半練糸 【材料】†
生産可能職†
基本性能†
主な用途†
うんちく†
絹はカイコガの幼虫であるカイコ(蚕)が繭を作る際に紡ぎだす"生糸(フィブロイン繊維)"から作られる。
カイコから抽出した直後の生糸は2本のフィブロイン繊維をセリシンという膠質の物体で包んでおり、フィブロインを骨・セリシンを肉とすることにより丈夫な繭を形成している。
しかしセリシンは糸にゴワゴワとした感触を与え、染料の浸透を妨げるため、絹を作るにあたってセリシンを取り除く必要が出てくる。
このセリシンをぬるま湯などで取り除く工程を「練る(精練)」といい、"練"の字に糸偏があるのもこの工程によるものである。
セリシンをある程度取り除いて強度と柔軟性を持たせたものを半練糸(半練絹)、セリシンを十分取り除いたものを本練糸(本練絹)という。
なお、セリシンを十分取り除いたからといって高品質・高価値な絹になるというわけではなく、セリシンを残留させることにも十分なメリットがある。
例えば、高級織物である羽二重やオーガンジーなどでは意図的に半練絹を使うことによって強度と感触の良さを両立している。
また近年ではセリシンの成分解析が進み、その組成が人の皮膚に近いということで美容品としても利用されているという。